国民的アイドルユニット「Fool's End」が突如『本能寺のフェス ~a Burning Dream~』をもって解散を表明。ついては天下一のアイドルだけが保持できる『天下布舞』の旗(天下旗)を後継グループに譲り渡すという。後継グループの決定は各グループの楽曲売上・ライブ動員数・物販の売上などの総合点によるとされた。そのレースは「天下旗争奪バトルロイヤル」と名付けられ、これにより全国でのアイドル戦国時代の火蓋が切って落とされた。
「天下旗争奪バトルロイヤル」の知らせを受け、全国のアイドルグループは色めき立った。中でも斎藤重道Pによる4人組「NO PRINCESS(ノープリンセス)」、伊達宗人Pによる3人組「三日月眼(ルナティックアイズ)」、真田幸之助Pの10人組「X-UC(テンユーシー)」は、それぞれ絶大な人気を誇り、全国進出の機会を伺っていた。3グループはバトルロイヤルへの参加を表明する。
ダイナミックなダンスとR&Bのストリート系4人組「NO PRINCESS」、正統派3人組アイドル「三日月眼」、人数を活かしたキャラの豊富さとフォーメーションが強みの10人組「X-UC」は各地における戦(ライブ)で死闘を繰り広げる。
斉藤・伊達・真田は自覚していなかったが、それぞれ斎藤道三・伊達政宗・真田幸村の生まれ変わりであった。前世での死に際し、3人はそれぞれ謎の女・壱与により天下取りの意志を確認されていた。そしてアイドルプロデューサーとして転生し、自グループで天下を争うことを運命づけられていたのである。3人がそれを知ったのは「天下旗争奪バトルロイヤル」の直前であった。
数百年ぶりに3人の前に現れた壱与は、これまで封印してきた彼らの前世の記憶を解き、手のひらに赤い「ヲ」の掌紋(スティグマ)を与える。天下を取ったとき、それが完全なる「天」の字となるという。現世に戻った3人は自らの「ヲ」の掌紋により前世を確信し、天下取りへと邁進するのだった。